「ウチの強みは、このロゴにもある通り "Craftsmanship" ですよ」
外構屋さんのその想い、とても素敵です。しかし、残念ながらその熱量の9割は、初めてサイトを訪れたお客様には伝わっていません。

なぜなら、画面の向こうのお客様は、あなたの技術も、実績も、人柄も、何も知らない「通りすがりの他人」だからです。
今回は、私たち日本人が無意識に陥りがちなコミュニケーションの罠、「ハイコンテクスト文化」の視点から、なぜ外構屋さんの「かっこいいだけ」のホームページが集客や受注につながらないのかについて解説します。
「言わなくてもわかる」は日本だけの特殊能力
いきなり少し学術的な話をしますが、文化人類学の概念に「ハイコンテクスト文化」と「ローコンテクスト文化」というものがあります。
日本は世界でも稀に見る「超・ハイコンテクスト文化」の国です。

コミュニケーションの違い
- ハイコンテクスト(日本など):
「空気を読む」「行間を読む」「一を聞いて十を知る」。共有された前提知識や文脈(コンテクスト)に依存し、言葉での説明を省く傾向がある。 - ローコンテクスト(欧米など):
「言わなきゃ伝わらない」。前提知識がないことを想定し、すべてを言語化して論理的に説明する。
私たち日本人は、「多くを語らないこと」を美徳としがちです。特に職人の世界などでは「背中を見て覚えろ」「仕事で語れ」が是とされてきました。
しかし、この感覚をそのままWebの世界に持ち込むと、大事故が起きます。
Webの世界は「超・ローコンテクスト」
インターネットで検索して御社のサイトにたどり着いたお客様は、御社とは何の共通点もない「他人」です。共有している文脈(コンテクスト)はゼロです。

そんな相手に対して、以下のような「ハイコンテクスト(説明不足)」な発信をしていませんか?
よくある説明不足
- 「Craftsmanship(職人魂)」とだけ書かれた英語のロゴ
→(心の声:で、具体的に何をしてくれるの?) - 「いい仕事します」というキャッチコピー
→(心の声:あなたの「いい」と私の「いい」は同じなの?) - 「詳細はお問い合わせください」
→(心の声:何が聞けるかわからないのに電話できないよ…)
実店舗で対面していれば、店主の雰囲気や話し方といった「非言語情報」で伝わることもあります。しかし、Webサイトには空気がありません。そこに書かれている「言葉」と「画像」が情報の全てです。
Web上では、「書かれていないことは、存在しないのと同じ」なのです。
「察してください」は甘え?お客様への翻訳が必要
「いちいち細かいことまで書くのは面倒だ」
「プロならあえて語らず、施工写真を見ればわかるはずだ」
そう思うかもしれません。しかし、お客様は外構のプロではありません。一生に一度か二度の工事を検討する素人です。
そのお客様に「写真から私の技術力を察してください」と求めるのは、少し酷ではないでしょうか。
どんな商材を使っているかはもちろん、写真には映らない「なぜこの設計にしたのか(意図)」や「どんな悩みをどう解決したのか(ストーリー)」を文章で補足することで初めて、お客様に価値を伝えることができるようになります。

そのほかにも、Web集客の強化を図るなら、自社の「ハイコンテクストな想い」を、お客様にも伝わる「ローコンテクストな言葉」に翻訳しておくべきです。
| 前提を端折った発信(ハイコンテクスト) | Webで伝えるべき言葉(ローコンテクスト) |
|---|---|
| Craftsmanship(職人魂) | 下請けを使わず、自社職人だけで施工します。 |
| いい仕事します | 3Dパースを使って完成イメージを納得いくまで修正します。 |
| お客様に寄り添う | 引き渡し後も年2回ほどは、点検に伺います。 |
いかがでしょうか。右側のように具体的に言語化されて初めて、お客様は「なるほど、この会社は信頼できそうだ」と判断できるのです。
「語る」ことは「野暮」ではなく「親切」
日本人は「多くを語る=言い訳がましい、薄っぺらい」と感じがちですが、Webマーケティングにおいては真逆です。
詳しく情報を開示し、丁寧に言葉で説明することは、不安を抱えて検索しているお客様への「最大のおもてなし(親切)」です(Googleなどのプラットフォームにももちろん評価されます)。

抽象的な英語や画像を多用し、雰囲気だけの独りよがりの「ポエムサイト」になっていませんか?
「言わなくてもわかるだろう」という前提を捨て、「言わなければ伝わらない」という意識でお客様の視点に立って、もう一度自社のホームページを見直してみてくださいませ。
御社の「想い」を「伝わる言葉」に翻訳します
「自分のこだわりを、どう言葉にすればいいかわからない」「野暮にならずに、魅力を伝えたい」という方は、ぜひ飯塚企画にご相談ください。
業界経験豊富な知見を活かし、御社のハイコンテクストな強みを、お客様に響くローコンテクストなコンテンツへと変換し、集客につなげます。





