「施工事例もたくさん載せたし、アクセス数もそこそこある。でも、肝心の問い合わせが来ない…」

もしあなたがそう悩んでいるなら、あなたのホームページは「魅力的な商品があるのに、レジがどこにあるかわからないスーパー」になっているかもしれません。

外構業者のホームページで、問い合わせボタンの重要性を書いたイラスト。

せっかく「この会社にお願いしたい!」とお客様の気持ちが高まっているのに、最後の最後で問い合わせを逃してしまう。

今回は、そんなもったいない「機会損失」を生む、ホームページのレジであるお問い合わせの配置」について解説します。

そのサイト、「レジ」はどこにありますか?

少し想像してみてください。休日の予定の検討を重ね、家ですき焼きパーティーをすることに決めました。

家族のために美味しい夕食を作るため、せっかくならとスーパーも比較検討し家族の好みに合いそうな品揃えのお店に行きました。

精肉コーナーで最高級の和牛を見つけ、野菜コーナーで新鮮な野菜をカゴに入れ、卵にもこだわり…。「今日は最高のすき焼きだ!」とウキウキしています。

さて、お会計をしようと店内を見渡します。

…すると、レジが見当たりません。店員さんもいません。サービスカウンターもどこにあるかわかりません。

買い物カゴに商品があるものの、レジが見当たらず困惑している様子のイラスト。問い合わせ導線がないWebサイトの比喩。

あなたならどうしますか?広い店内を隅々まで探し回りますか?

おそらく、よほどそこでしか買えないものが無い限り「もういいや、面倒くさい。別の店に行こう」と、商品を棚に戻して他の店に行くのではないでしょうか。

実はこれと同じことが、多くの外構業者さんのホームページで起きているのです。

お客様の「熱」は一瞬で冷める

外構工事は高額な買い物です。お客様は、複数の会社の情報を吟味し、比較検討しながら自分の理想をかなえてくれそうな業者を選択します。

この「決断した瞬間」こそが、問い合わせの最大のチャンスです。

問合せ先がないことで再び迷いが生じるお客様のイラスト。決断の瞬間を逃さない動線の重要性。

しかし、いざ「相談してみようかな」と思ったときに、スムーズに問い合わせができないと、「本当にここでいいのかな?」という新たな迷いを生んでしまい、お客様の熱は急速に冷めてしまいます。

Webの世界では、前の画面に戻るボタンを押すのは一瞬です。「探させる」というストレスを与えた時点で、勝負は負けだと思ってください。

「レジに問題のある店」によくある3つの特徴

自社のサイトが以下のようになっていないか、お客様になったつもりでチェックしてみてください。

1. デザインを重視しすぎてボタンが同化している

おしゃれなホームページにしようとするあまり、お問い合わせボタンを背景に馴染むような色にしたり、英語で小さく「Contact」としか書いていなかったりしませんか?

ホームページ上で目立たない色やデザインに溶け込んでしまった問い合わせボタンのイラスト。デザイン重視による機会損失。

ボタンは「ここは押せます!」とはっきりわかる色と大きさでなければ、お客様にはただの「模様」に見えてしまっているかもしれません。

ブランドイメージに沿ったきれいなホームページを作りたい、という製作者側の気持ちはいったん置いておいて、お客さんの気持ちになって見直してみると良いでしょう。

2. ページの一番下にしかレジがない

「お問い合わせはページの最後にあるもの」と思い込んでいませんか?これも製作者側が陥りがちな考えです。

スマートフォン画面の最下部に、どのページでも表示され続ける問い合わせボタン(追従フッター)の重要性を示すイラスト

長い会社理念や施工事例を最後まで読んでくれるお客様ばかりではありません。

「頼みたい」と思った瞬間に連絡できるよう、画面の下に常に「電話」や「メール」ボタンを固定表示(追従表示)させておくのが、スマホ時代の鉄則です。

3. 入力フォームが「尋問」みたいになっている

他社との競合に勝ち抜き、やっとレジ(問い合わせフォーム)にたどり着いてもらったのに「住所」「年齢」「予算」「家族構成」…と、入力項目がズラリ。

事前に様々な情報を取得して良い提案をしたい気持ちはわかりますが、これではお客様を長い列に並ばせて待たせるようなもの。また、頼んでないのにカゴに入った商品が適切かを評論されてるようで不快に思うかもしれません。

長すぎる入力項目(尋問のような質問)が並び、お客様が問い合わせをためらっている様子のイラスト。フォームの簡略化を推奨。

問合せをもらえなければ提案もできないわけですから、最初のハードルは極力低く、「お名前」と「連絡先」、「ご相談内容」くらいにシンプルにしておくほうが、良い結果にはつながりやすいのではないでしょうか。

集客を増やす前に「穴」を塞ごう

多くの業者さんは「問い合わせが来ない」と悩むと、すぐに「Instagramを頑張ろう」「広告を出そう」と、新しいお客様を集めること(集客)に力を入れがちです。

しかし、受け皿となるホームページに「レジがない(=動線が悪い)」という穴が空いていたら、せっかくSNSや広告で集めたお客様も、そこからボロボロとこぼれ落ちてしまいます。

これでは、穴の空いたバケツに一生懸命水を注いでいるようなものです。

底に穴が空いたバケツから水が漏れているイメージ。機会損失を表現した比喩図

もちろん新しいお客様に出会うための集客活動も重要ですが、せっかく出会ったお客様を問い合わせ前に失っていたら元も子もありません。優先順位として、まずは「機会損失をなくす」ことです。

「見つけてもらう → 離脱させない → 印象づける → 行動を促す」

「見つけてもらう」「離脱させない」「印象づける」「行動を促す」という、問い合わせ獲得に向けた一連の動線ステップの図。

この一連の流れを意識して入口対策を整えることで、問い合わせの数は着実に増えていきます。

まずは、お客様になりきり「レジ」への動線がスムーズか?対応は親切か?厳しくチェックしてみてくださいませ!

あわせて読みたい

実は「隠れ家」状態かも?外構業者のホームページ集客でやりがちな“5つの機会損失”

外構・エクステリア業者のホームページ集客でやりがちな失敗と改善策を解説。「きれいなサイトなのに問い合わせが来ない」原因は、SEOやスマホ対応、動線設計にあるかもしれません。Web集客の機会損失を防ぎ、売上につなげるための5つのチェックポイントをご紹介します。

Webの動線設計に迷ったら飯塚企画へ

「ウチのサイト、レジがない状態かも…」

と不安になった方は、ぜひ一度ご相談ください。

飯塚企画では、外構・エクステリア業界に特化した視点で、デザインだけでなく「お客様がいかに迷わず問い合わせできるか」という【勝てる動線設計】をご提案します。

穴の空いたバケツを塞ぎ、確実な反響につなげるお手伝いをいたします。

Canvaデザインチャレンジで世界入選した飯塚企画のアバター画像

関連記事はこちら

ホームページ活用
ホームページの問い合わせを増やす5つのポイントを紹介するバナー画像
外構業者必見!ホームページからの問い合わせを増やす5つのポイント
ホームページ活用
何屋か伝わらない、おしゃれな外構業者のトップページ。お客様に隠れ家のように見えてしまっている様子を示すイラスト。
「看板に偽りなし?」問い合わせが来ない外構ホームページの決定的なミス
SEO・MEO
SEOと書かれたパソコンとADSとかかれたタブレットが映し出され、間に検索窓の絵があり、外構・エクステリア業者が検索上位表示させるためのSEOとGoogle広告の手段を表した画像
SEOか?Google広告か??外構業者が選ぶならどっち???

≫ 記事一覧へ