サイトの「構造」がSEOの明暗を結構分けたりします
外構業者さんがホームページを作る際、「見た目のデザインの良さ」や「価格」に重点が置かれることが多いように思います。しかしながら、多くの外構業者さんにとってホームページを作る目的は、問い合わせと受注を増やすことのはずです。
問合せを獲得するためには、Googleなどの検索エンジンで上位表示されるための対策、SEOが大切です。
SEO対策というと「キーワード」や「施工事例更新」ばかりが注目されがちですが、実はそれ以前に“設計段階”が間違っていると、いくら手を加えても結果につながりません。検索エンジンはデザインよりも「構造=どう情報が整理されているか」を重視しています。

一度公開した後に構造を変更するのは、手間も時間もかかります。
「ホームページを作ったのに問い合わせが来ない」「更新しても検索に引っかからない」
そんな理由で、私どもに相談を頂くお客様は「基礎部分」であるサイトの「構造」から問題がある場合がほとんどです。
本記事では、外構業者さんのホームページに抜けがちなサイト構造の3つのチェックポイントを紹介します。
これからホームページを作る外構業者さんはもちろんですが、すでにホームページがあるけれどもなかなか問い合わせにつながらないといった外構業者さんも「サイトの構造」を見直すきっかけにしてもらえると嬉しいです。
1. スマホで見やすくできているか
いまや、9割以上のお客様はスマホで情報を探すと言われています。そこでGoogleなどの検索エンジンも、ユーザーの使い勝手を高めるために「モバイルファーストインデックス」という考え方を採用しており、スマホでの表示を最優先評価しています。
そもそもスマホで表示が崩れていたり、文字が小さく読みづらい場合、SEOだけでなく、ページの離脱率にも影響します。

「パソコンでの操作性を重視していて、スマホでは使いにくい」ホームページは、お客様にも検索エンジンにも選ばれづらくなっています。
スマホ対応のチェックポイント
- トップ画像がスマホの画面サイズに合っているか?
- 文字やボタン、リンクの大きさがスマホでも操作しやすいか?
- スマホ用メニューがシンプルで分かりやすいか?
外構工事は高額かつデザイン性の高い買い物であるため、お客様は比較検討段階ではパソコンを使い、複数社のホームページを時間をかけてチェックする傾向があります。
とはいえ、そもそもスマホでの第一印象が悪ければ、お客様の選択肢に入ることができません。パソコンでの内容充実とスマホの第一印象、どちらも同じくらい重要になってきているのです。
2. SSL対応(httpsで始まるURLにする)
何かのホームページを開いた際に「保護されていない通信」と警告が表示された経験がありませんか?
これはSSL(暗号化通信)の設定がされていないことが原因です。SSLとはWebサイトを暗号化通信にする仕組みのことです。
具体的にはホームページのURLが「http://」ではなく、「https://」の状態になっていることです。

このSSL化についてはお客様への信頼性だけでなく、また、Googleなどの検索エンジンでは、SSL対応をSEOの評価基準のひとつとして位置づけています。
SSL未対応による影響
- Googleの評価対象としてマイナスになりやすい
- ユーザーの信頼を損なうリスクがある
- フォームや機能が正しく動作しない場合がある
SSL化されていない状態で、お客様のブラウザに「保護されていない通信」と警告が表示されたら、お客様を不安にさせてしまいますよね。
SSL対応は今や、信頼性のあるホームページにとって最低限の条件です。最近ではサーバー契約時に無料で導入できる場合も多く、決して難しい作業ではありません。
最近のホームページでは少なくなりましたが、今でもホームページ製作側のサイトでSSL未対応のものも散見されます。
基本的な事ではありますが、外構業者さんにも「植栽が得意」、「金物に強い」といった得手不得手があるように、ホームページ制作者の中にも、サイト設計についてそれほど得意でない業者もいますので、SSL導入を前提とした設計ができるかどうかをしっかり確認しておくと安心です。
3. 導線がちゃんと設計されているか
ホームページの情報量はSEOにも影響するため、見た目の整った1ページだけのサイトよりも、しっかりと内容を分けて構成された複数ページのサイトの方が、検索エンジンからは評価されやすくなります。
しかしながら、ホームページ内の情報がバラバラで「見たい情報がどこに何があるのか分からない」状態だと、お客様はすぐに離脱してしまいますし、検索エンジンも、構造が整理されていないサイトを高く評価することはありません。
とくに外構業者さんの場合、次のようなページのつながりが自然に組まれているかが重要なチェックポイントです。
導線設計のポイント
- トップページ → サービス紹介(何が得意な会社かがすぐに伝わる)
- サービス紹介 → 施工事例(具体的なテイストや品質を見せる流れができている)
- 施工事例 → お問い合わせ(関心を持ったお客様が行動しやすい)
「次にどのページを見ればいいか」が自然にわかる構成は、お客様の満足度だけでなくSEO評価にもつながります。「とりあえずページを増やしただけ」の構成では、かえって回遊がしづらくなってしまいます。
理想は、あらかじめ内部リンクの流れを設計図のように描いておくこと。導線を意識した構成にすることで、滞在時間も長くなり、結果的に検索順位も上がりやすくなります。

サイト内を迷わずスムーズに閲覧できる設計は、お客様のファン化を促すだけでなく、検索エンジンにも「使いやすいサイト」として評価されやすくなります。結果として、問い合わせ獲得にもつながる「WIN-WIN」のSEO対策といえるでしょう。
外構業者ならではの注意ポイント
外構業者さんのホームページを制作する際は、一般的なSEOの基本に加えて、業種特有の性質を踏まえた設計も重要です。
たとえば、施工事例は時間の経過とともに増えていきますし、デザインや商品のトレンドも変わっていきます。にもかかわらず、「更新しにくい構造」のままホームページを作ってしまうと、情報発信が止まってしまい、お客様にも検索エンジンにも評価されづらくなってしまいます。
イベント情報や施工事例の更新日時なども、お客様は意外と見ているものです。外構工事は高額で趣向性も高いため、情報のアンテナの高い業者に頼みたいと思うのは当然でしょう。
お客様も検索エンジンも「新しい情報」を好みます。だからこそ、ホームページは「一度作って終わり」ではなく、継続的な更新が集客力を左右する重要な要素になります。

また、スマホとPCではお客様の閲覧シーンが異なるため、それぞれに適した見せ方を意識しておくことも大切です。たとえば、スマホでは見やすさと操作性が重視され、PCでは施工内容や事例をじっくり見比べる傾向があります。こうした違いを踏まえた構成は、ユーザー満足度の向上にもつながります。
以下は、外構業者のホームページを設計する際に、特に注意しておきたいポイントです。制作前に意識しておくことで、後からの更新や集客施策がずっとやりやすくなります。
外構業者ならではのポイント
- トップページだけで完結させず、サービス内容や事例を深堀できる構成にする
- 施工事例・ブログをあとから追加しやすくする
- スマホとPCでの閲覧ニーズの違いに適した見せ方を設計する
外構工事はお客様にとって「一生に一度あるかどうか」の高額な買い物です。だからこそ、ホームページで自社の強みや施工実績をしっかりと伝えることが、信頼獲得の第一歩になります。
また、ブログや事例を通して定期的に情報発信を行うことは、SEOにも好影響をもたらします。そのためにも、あとから「育てていける」構造を整えておくことが、将来的な集客力の差につながります。
「サイト設計=集客の設計」である
ホームページの構造設計は、いわば「基礎工事」にあたります。完成後の見た目が良くても、その下にある土台がしっかりしていなければ、どれだけデザインを整えても成果にはつながりにくいのです。
とくにSEOや集客を意識するなら、サイトの構造設計は必須です。外構工事と同じように、良いホームページはしっかりとした基礎の上に作られています。

サイトの設計段階からSEOの視点を取り入れることで、検索順位の上昇にもつながりますし、あとからの手直しや修正にかかる時間・コストも最小限に抑えることができます。結果、ホームページが費用対効果の高い販促ツールになるのです。
これからサイトを作る方はもちろん、すでにホームページがある方も、まずサイトの「基本構造」をチェックしてみることをおすすめします。
サイト設計&リフォームなら飯塚企画まで
ホームページからの集客につなげるには、見た目の良さだけでなく、情報の整理や動線設計が欠かせません。
飯塚企画では、既存サイトの分析や再設計も含め、ホームページの「土台」からの提案が可能です。
御社の強みをしっかり伝えるための設計・デザイン・導線づくりを通じて、「選ばれるホームページ制作」を全力でサポートいたします。
ホームページの改善や集客についてお悩みの際は、どうぞお気軽にご相談ください。





