「お客さんは、パソコンでじっくり事例や会社情報を見てから問い合わせしてくる!」

その感覚は間違っていません。外構は高額な買い物ですから、故障などの緊急事態を除けばAmazonで日用品を買うようにスマホだけで即決する人はまずいません。

しかし、「だからホームページのスマホ対応は後回しでいい」というのは大きな間違いです。

お客様がパソコンでじっくり事例を見てくれるのは、自社を知ってもらった後の話。でも、その知り合う場所は、スマートフォンであることが多いのです。

外構集客におけるスマホとパソコンの流入時の差を表したイメージ図

今回は、外構工事特有のお客様の行動パターンである「スマホとパソコンの役割分担」を紐解きながら、なぜ今、レスポンシブ(スマホ)対応が集客の生命線となるのか、3つの理由を解説します。

理由1:お客様は「くつろぎ時間」にスマホで外構を探す

お客様が最初に「どこの業者にお願いしようかな?」と探し始めるのは、どんなタイミングでしょうか?

お客様の検索タイミング

  • 仕事終わりの通勤電車の中
  • 夕食後、ソファでテレビを見ながら
  • 寝る前、ベッドの中で布団に入りながら

これらに共通するのは、「手元にスマホしかない」という点です。ほとんどのお客様にはこの段階から、パソコンの前に座って「さあ、さがすぞお!」といった熱量も、それほどないことが多いと思います。

ソファやベッドでくつろぎながらスマートフォンで外構業者を検索する人のイラスト

InstagramやPinterestでイメージを膨らませ、その流れで「地元の業者」をGoogle検索します。この「最初の発見(出会い)」は、ほぼ100%スマホで行われます。

理由2:Googleは「スマホサイト」を基準に順位を決めている

「パソコン版のサイトが綺麗だから検索順位も大丈夫だろう」と思っているなら要注意です。

実は現在、Googleは「モバイルファーストインデックス(MFI)」というルールを採用しています。簡単に言うと、「パソコン版ではなく、スマホ版のサイトの出来栄えを見て検索順位を決めます」という宣言です。

Googleのモバイルファーストインデックス(MFI)を表現した、検索順位の決定フロー図

いくらパソコン版が立派でも、スマホで見たときに崩れていたり見づらかったりすれば、Googleから「使いにくいサイト」と判断され、検索圏外に飛ばされてしまうリスクがあります。

Googleのようなプラットフォームがスマホでの使いやすさを重視するということは、裏を返せば多くのユーザーがスマホでホームページを見ているということになります。

つまり、スマホ対応していないと、そもそもお客様の目に触れるスタートラインにすら立てない可能性があるのです。

理由3:「見づらい=古い会社」と判断され、候補から消える

スマホで検索されて競合他社に先んじて御社のサイトにたどり着いてくれたお客様が、パソコン版のホームページを縮小しただけの、文字が小さくて読めない、画面がはみ出しているサイトを見たらどう思うでしょうか。

すぐに電話をかけてくれるでしょうか? 多分、違います。そもそも見づらいこと自体がストレスなので、早々にホームページから離脱されるはずですが

「ホームページがこんなに見づらいということは、今の時代に対応していない古い会社なのかな?」

「細かな配慮ができない会社なら、施工も雑かもしれない…」

残念ながら、無意識にそう判断され、その後の「候補リスト」からも外されてしまいます。

レスポンシブ非対応のホームページをスマホで見て「見づらい」と感じるユーザーのストレス図

お客様は外構工事に、デザインや細部の仕上げなども期待します。

それなのに、Webサイトという「会社の顔」が整っていないことは、施工品質への不信感に直結してしまいます。

「スマホでキャッチ」して「パソコンでクロージング」する

外構の集客において理想的なのは、以下のようなデバイスの役割分担(リレー)がスムーズに行われることです。

外構集客の成約率を高めるスマホ(発見)からパソコン(検討)へのデバイスリレー図

スマホからパソコンへのリレー

  1. 【スマホで発見】
    奥様がスマホ検索で御社を見つけ、「見やすいしセンスも良さそう!」と好印象を持つ。
  2. 【シェア&検討】
    「ここ良さそうだよ」とご主人にURLをLINEで送る。
  3. 【パソコンで納得】
    週末、ご夫婦でパソコンの大きな画面を開き、施工事例の細部や会社概要をじっくり確認して信頼を深める。
  4. 【問い合わせ】
    信頼できると確信して、問い合わせフォームから連絡する。

最終的にパソコンで検討してもらうためにも、入り口であるスマホサイトが快適で、「もっと詳しく見たい」と思わせる状態でなければ、次のステップ(パソコンでの検討)にはまず進まないのです。

機会損失を防ぐために

「パソコンで見れば綺麗」だけでは、外構に限らず、現代の消費者の検索パターンを考慮すると、集客戦略としては片手落ちと言わざるを得ません。

スマホ対応は、お客様を「発見」から「検討」へとスムーズに誘導するための、必須の架け橋なのです。

ぜひ一度、ご自身のスマホで自社のサイトを開き、自社情報へのメインゲートとして「お客様として見たときに、家族に紹介したくなるサイトか?」をチェックしてみてください。

自身のスマートフォンで外構会社のホームページをチェックしているイラスト

スマホチェック

  • いちいちピンチアウト(拡大)しないと文字が読めませんか?
  • メニューボタンは押しやすい大きさですか?
  • サイト内のメニューはわかりづらくありませんか?

もし一つでも当てはまるようなら、それは未来のお客様を逃しているサインです。

早急に「スマホ=メインゲート」としてのリニューアルを検討することをおすすめします。

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