「ホームページのデザインにはこだわってるし自信もある。でも、問い合わせが増えない…」

ひょっとすると、御社のホームページは「看板に何屋か書いていない、おしゃれなだけの店」になっている可能性があります。

何屋か伝わらない、おしゃれな外構業者のトップページ。お客様に隠れ家のように見えてしまっている様子を示すイラスト。

道端で「何のお店かわからないけど、雰囲気だけは良い建物」を見かけたとき、あなたは中に入りますか?カフェなのか、雑貨屋なのか、何かしらの事務所なのか判断がつかず、 おそらく、通り過ぎてしまうはずです。

御社のホームページでもこれと同じことが起きているのかもしれません。今回は、外構業者さんが陥りがちな「第一印象での機会損失」について深掘りします。

おしゃれな英語ロゴだけでは「何屋」か伝わらない

外構・エクステリア業界のホームページ制作でよくある失敗パターンが、「かっこよさ」を優先しすぎて「わかりやすさ」を犠牲にしてしまうことです。

例えば、トップページを開いた瞬間に、画面いっぱいに広がる美しい施工写真。中央にはスタイリッシュな英語の筆記体で"crafts man ship"というロゴ。

発信者側からすれば「専門性を強調した外構の職人魂」といったアピールポイントを洗練されたブランドイメージとともに伝えているつもりかもしれません。

問い合わせ前に離脱するお客様のイメージ。専門用語や英語のロゴ(crafts man ship)が並び、情報が伝わらず混乱している様子。

しかし、専門用語や自分達だけがわかる前提条件を端折ったキャッチコピーは、お客様には伝わりません。検索して訪れたお客様は、このような疑問を抱くはずです。

???

  • ここは設計事務所? それとも施工会社?
  • 対象顧客はオフィスなどの事業者?一般消費者?
  • そもそもcrafts man shipってなに?会社名?

このように、一瞬で「?」が浮かんでしまいます。情報過多といわれる今の時代、Webサイトを訪れたユーザーが、そのサイトが自分に役立つかどうかを判断する時間は「わずか3秒」と言われています。

この3秒の間に「自分の願いをかなえてくれる店かも」と判断してもらえなければ、お客様は無言で「戻るボタン」を押して、競合他社のサイトへ去ってしまいます。

お客様が知りたい「5つの看板情報」

では、お客様に「もっと詳しく見たい!」と思ってもらうためには、トップページという「看板」に何を書いておくべきでしょうか?

以下の5つの情報を、まずは簡潔にわかりやすく伝える必要があります。

外構業者のホームページに必須の「5つの情報(専門性、強み、実績、価格感、問い合わせフロー)」を示すリスト。

トップページに必要な5つの情報

  1. 【専門性】何の専門店か?
    (例:新築外構、リフォーム、造園、カーポート設置など)
  2. 【強み】他社と何が違うか?
    (例:自社職人による施工、デザイン提案力、アフターフォロー)
  3. 【実績】信頼できるか?
    (例:創業〇〇年、年間施工実績〇〇件)
  4. 【価格感】いくらくらいか?
    (例:ホームページでのグレード感、施工事例)
  5. 【問い合わせフロー】コンタクトはスムーズか?
    (例:問い合わせ方法や返信レスポンス、見積無料など)

これらを「雰囲気」ではなく「言葉」で明確に伝えることが重要です。おしゃれな写真や耳あたりの良いキャッチコピーはあくまで背景。主役は「お客様の欲しい情報が伝わる言葉」でなければなりません。

ホームページの雰囲気は自社の特徴と合ってる?

外構工事は芸術的な要素もありますので、ホームページでのブランドイメージつくりは、もちろん大切だと思います。

しかし、ホームページの雰囲気と自社の特徴や強みとが乖離してしまうと、「看板に偽りあり」となってしまいます。

例えば、本来は「地域密着で、小さな修理やリフォームも親身に対応する」ことが強みの会社が、ホームページだけ「高級リゾートホテルのような洗練されたデザイン」になっていたらどうなるでしょうか?

ホームページと、実態が乖離し、顧客がミスマッチを起こして困惑しているイラスト。

ブランドイメージに期待してきたお客様は満足させられず、自社が得意とするお客様には来てもらえません。

結果として、どちらのお客様も逃してしまうことになりかねません。

顧客とのミスマッチ

  • デザイン重視のお客様(高級志向層):問い合わせは来るが、実際の提案内容や価格帯と合わずに失注
  • 本来のお客様(修理希望層):「高そうだから頼めない…」と問い合わせもしてこない

「地元の頼れる外構屋さん」を目指すのであれば、社長やスタッフの笑顔の写真を載せたり、「小さな工事も大歓迎」といった文言を目立つ場所に置いたりして、「自社の強みに合ったお客様」が入ってきやすい店構えに整える必要があるでしょう。

トップページの雰囲気は、ターゲット客層の心に届きやすいものにしておく必要があるのです。

自社の看板を書き直そう

ホームページは、「24時間お客様の接客をしてくれる営業マン」です。

にもかかわらず、もし今トップページを見て「自社の情報が正確に伝わらない」状態であれば、せっかく来店してくれたお客様に背を向けて「ポエム」を口ずさんでいるようなものです。

「誰に、何を、どう提供する店なのか」これを明確に伝えることで、ホームページからの反応率は劇的に変わります。

強みを伝えてホームページが営業マンになっているイメージ

ぜひ一度、お客様のつもりでご自身のサイトの「看板」と「メニュー」を見直してみてください。

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