「現場が忙しくて集客まで手が回らない」という外構屋さんは多いのではないかと思います。
「そろそろ人を増やそうかな?」と考え出したら一度ぜひ、自社の「あるべき組織図」を思い描いてみてください。

今回は、外構業に特化したホームページ制作者・中小企業診断士として、忙しい外構屋さんが「仕組み」で動く会社を作るための組織配置について、世界的名著『はじめの一歩を踏み出そう』の考え方なども参考にしながら解説していきます。
「一人で全部やっている」ではなく「複数の役職を兼任している」と捉える
外構屋さんの社長は経営者兼プレーヤーであることも多いかと思います。この状態をぜひ「自分一人で全部やっている」ではなく、「一人で複数の役割を兼務している」と言い換えてみて下さい。これが、組織配置を考える最初の突破口になります。
外構業における具体的な役職と役割を書き出すと、こんな感じでしょうか?
外構業の主な役割
- CEO(代表):経営戦略・ビジョンの策定
- 営業・広報:集客・SNS運用・HP更新・商談・成約
- 設計・積算:図面作成・見積もり作成
- 現場監督:施工管理・職人や資材の手配
- 施工:施工業務
- 総務・経理:請求業務・支払い管理
「忙しくて手が回らない」と感じるとき、それはどの役割がパンクしているのでしょうか?また、現場を効率よくこなし、売上利益を上げていくために必要な(足りていない)役割は何でしょうか?
役割で切り分けてみて、たとえば「現場監督」の仕事に追われて「CEO」としての戦略時間が取れていないとすれば、問題はそこにあることに気付けます。

「社長がどの仕事に重点を置き、社長でなくてもできる役割を誰に(またはどのツールに)任せるか」という具体的な解決策が見えてくるはずです。
「今の人数の組織図」より「完成形の組織図」を先に描く
人員配置や組織図を考える際には、「現在の人数に合わせた組織図」ではなく、「ビジネスが完成したときの組織図」を先に描くことが有効だと、世界的名著『はじめの一歩を踏み出そう』の著者であるマイケル・E・ガーバーは唱えます。
たとえ今は一人でも、将来必要になるポジションをすべて書き出し、それぞれの箱に暫定的に「自分の名前」を書き込んでみます。各ポストに「どんな成果を出すべきか」を少しずつ決めておくことがポイントです。

この「箱」さえ用意できていれば、売上が上がったタイミングで「次は設計の箱を人に任せよう」と、迷いなく判断できます。組織の拡大を、その場の勢いではなく、あらかじめ描いた完成形に沿って進めることができるようになるのです。
自社における「売上と適正人員」の目安を知っておく
「人を雇うべきか、もう少し耐えるべきか」を判断するには、感覚ではなく利益から逆算する考え方が有効です。
大切なのは、「自社の粗利率から、1人あたりいくら稼げば成立するか」を事前に計算しておくことです。
人を雇うと、給与・社会保険・車両費などの固定費が発生します。例えば新しいスタッフに月70万円、年間で840万円ほどのコストがかかるとして、粗利率30%の会社なら、年商3,000万円ほどの追加の売上を生み出さないと、コストを吸収できない計算になります。

この数字の感覚を持っているかどうかで、採用タイミングの判断を感覚から根拠に変えることができます。
採用の前に「Web」を組織図のスタッフとして位置づける
新規で高い売り上げノルマが発生する採用に踏み切る前に、特定の役割を「Web(IT)というスタッフ」に担当させるという発想も有効です。
Webという「無人の営業マン」を組織図に組み込むことを検討してみてください。
Webの仕組みに「集客の役職」を担わせる場合、初期費用や月額運用費はかかるものの、人を一人雇うコストの数分の一で組織の仕組みを動かし続けることができます。24時間稼働し、車両費も社会保険も不要です。

WEBの役割
- 24時間休まない営業マン:SNS・ホームページ・Web広告
- ミスなく動く事務スタッフ:顧客管理(CRM)や積算ソフト
- いつでも対応できる受付係:問い合わせフォームやLINEの定型応答
もちろんWebだけで完結する役割ばかりではありませんが「問い合わせを集める」「会社を知ってもらう」という役職に限れば、Webは採用より低コストで即戦力になれる、最もコストパフォーマンスの高い選択肢のひとつです。
「営業・広報」の役割のある程度をWebの仕組みに任せられれば、オーナーであるあなたは現場の品質向上や次の事業展開を考える「CEOの仕事」に集中できます。
「個人の業務」を「組織の業務」へ移していく
外構業の経営者が職人から経営者へ脱皮するための第一歩は、自分の業務を役職ごとに分解し、「個人に属している仕事」を「組織の仕組み」へ移していくことです。

役職分解の3ステップ
- 自分が担っている役職を書き出し、「完成形の組織図」を描く
- 人を採用する前に、自社の粗利率から採用コストの試算をしておく
- 費用対効果の高いWebの仕組みで代替できる役職がないか検討する
採用は会社を成長させる力強い選択肢です。だからこそ、感覚ではなく試算を根拠に、そのタイミングを判断してほしいのです。そしてその前段として、Webという低コストで即戦力になる選択肢も、ぜひ組織図の中に位置づけてみてください。
「自分がいないと回らない現場」から「仕組みで動く会社」へ。組織図の1枚が、その第一歩になります。
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